老後の楽しみに茶道をたしなむ | 本音ココット(シニアの本音)

2018年のヒット、ハマったこと

老後の楽しみに茶道をたしなむ

はれときどき畑(69歳)

子育てさなかのころ、静岡に転勤になり、自動車学校でお友達になった年配者にお茶会に連れられ、着物を着て参加しました。いいなぁ優雅で、と思いました。今はまだ無理よね、老後は着物を着てお茶(裏千家の茶道)を再開しようと心に決めました。
そして、夫の叔母、夫の母、私の両親の介護をしながら、還暦を機会にお茶のお稽古を始めました。幸い、よい先生、よい仲間に恵まれ、月2回のお稽古は楽しみです。
先生は90歳、お仲間は40歳の若い方から95歳の方まで、年長者の方もみんな年を感じさせない矍鑠とした方ばっかりです。
お茶をやっているとボケないし、お抹茶を飲むと健康によいということもあり、元気に過ごせるのも納得です。
前日から季節に合わせた着物をだし、帯と帯揚げ帯締めなどの組み合わせをあれこれ悩み、夫にも付き合わせて選びます。
現在は親たちはみんな亡くなってしまい、介護に奔走することもなくなり、お稽古を始めておいてよかったと思っています。そのうえ、形見の着物がたくさん来ました。サイズは当然合いませんが、10歳も年上の大学の先輩がお直しを低料金で請け負ってくださり、染め直しサイズ直し仕立て直し仕立て替えなど、思いがけずいろいろにリフォームしてくださいました。彼女の思いは、蚕が命を懸けて遺してくれた絹を大事にしたいというものです。ありがたいです。
お稽古始めた10年前から毎回の着物姿を写真に撮ってFBに上げています。記憶だけでなく記録していってるってなんか見直せるしいいなぁと思います。
肝心のお稽古ですが、娘のころの花嫁修業(なんと古めかしい言葉)の時もお茶のお稽古は好きだったのです。お茶とお菓子をいただくのが楽しみでもあり、時間のある時は母が着物を着せてくれて出かけていました。でも、通り一遍のお稽古だった気がします。それに比べると、現在はお茶の奥深さに圧倒され、四季折々のしたて、お床の様子、障子に映る庭の影、水屋など何を見ても、そのあしらいが素敵で、その場に身を置いていることの喜びを感じています。
凡人が普通にならう最高のお稽古の許状までいただきました。許状はそのお稽古を始めるのを許可するというもの、これからです。極めるのはなかなか難しいです。日々これ鍛錬、奥深いものです。これからもずっと続けていこうと思います。